
民事訴訟で勝訴したものの、相手から支払いが行われない。
このままでは回収が難しいと考え、差し押さえを検討することになった。
しかし、差し押さえを進めるには、相手の現在の生活状況や不動産の使用状況、動産の有無などを整理しておくことが大切です。
今回の事例では、被告に支払う意思がないと判断されたことから、法律事務所を通じて差し押さえ前の現地調査をご依頼いただきました。
対象となる不動産の状況や、現地で確認できる動産の手がかり、現在の生活状況などを確認し、今後の対応を検討するための情報を整理した事例をご紹介いたします。
■このようなお悩みはありませんか?

- 民事訴訟で勝訴したのに相手が支払わない
- 差し押さえを検討しているが、相手の財産状況が分からない
- 対象となる不動産が現在どのように使われているか確認したい
- 現地に動産や財産につながる手がかりがあるか知りたい
- 弁護士と今後の対応を考えるための情報を集めたい
相談に至った経緯
今回の調査は、民事訴訟で勝訴した後も、被告からの支払いが進んでいない案件に関するものでした。
被告には支払う意思がないと判断され、今後の対応として差し押さえを検討することになりました。
そこで法律事務所から、対象となる不動産の現在の状況や、現地で確認できる動産の有無、被告の生活状況などを整理したいというご相談がありました。
裁判の結果が出ていても、相手の現在の状況が分からなければ、次にどのような対応を取るべきか判断しにくいことがあります。
そのため今回は、法律事務所を通じて、差し押さえを検討する際の参考となる現地情報を集めるために調査をご依頼いただきました。
差し押さえ前に感じていた不安
今回のご相談で問題となっていたのは、被告からの支払いが進んでいない一方で、現在の財産や生活の実態が見えにくいことでした。
・対象となる不動産は現在も使用されているのか
・本人がその場所で生活している様子はあるのか
・現地で確認できる動産や財産の手がかりはあるのか
・以前に把握していた情報と現在の状況に違いはないか
こうした点が分からないままでは、今後の法的な対応について法律事務所と話し合う際にも、判断材料が不足してしまいます。
また、以前に得た住所や不動産に関する情報が、現在も同じ状態とは限りません。時間が経過していれば、居住状況や不動産の使用状況が変わっている可能性もあります。
だからこそ、思い込みだけで判断せず、差し押さえ前の段階で現地の状況を一つずつ確認することが必要になりました。
■差し押さえを検討する前に現地を確認する意味
現地調査だけで、相手が所有するすべての財産を把握できるわけではありません。外から見える物が、必ずしも本人の所有物であるとも限りません。
しかし、不動産の使用状況や生活の様子、現地で確認できる物や人の動きなどを整理することで、現在の状況を考えるための手がかりになります。
確認できたことと確認できなかったことを分け、法律事務所へ正確に伝えられるようにすることが大切です。
現地調査の内容と進め方
本件では、法律事務所から提供された情報をもとに、対象となる不動産とその周辺の状況確認を進めました。
主な確認内容は、次のようなものです。
・対象となる不動産が実際に存在しているかの確認
・建物や敷地の外観、管理状態、使用状況の確認
・外部から確認できる範囲での居住や生活の様子の整理
・車両など、現地で確認できる動産の手がかりの確認
・法律事務所から提供された情報と現状が合っているかの確認
現地調査では、確認できる範囲を守りながら、見たことと推測を混同しないように注意する必要があります。
たとえば、車両が置かれていたとしても、それだけで本人の所有物と決めつけることはできません。建物に人の出入りがあっても、その人物が誰であるかは、間違いが起きないように慎重に確認する必要があります。
そのため、一つの様子だけで結論を出すのではなく、複数の情報を照らし合わせながら、法律事務所が検討しやすい形に整理していきます。
調査で確認できたこと・整理した情報
今回の調査では、対象となる不動産について、現地の外観や使用状況、生活の様子を確認するための情報を整理しました。
また、外部から確認できる範囲で、動産や財産につながる可能性のある手がかりについても確認を行いました。
ただし、現地で物を確認できた場合でも、その所有者や財産的な価値まで外観だけで判断することはできません。反対に、外から動産が確認できなかったからといって、財産がまったくないと判断することもできません。
差し押さえ前の現地調査で大切なのは、無理に結論を出すことではなく、確認できた事実を正しく整理することです。
対象不動産の現況や生活の動きなどをまとめることで、法律事務所が今後の対応を検討するための材料になります。
なお、個人が分かる具体的な調査内容や確認結果については、この記事では掲載しておりません。
調査後の対応と法律事務所への報告
現地で確認した内容は、事実関係が分かるように整理し、法律事務所へ報告します。
報告する際には、確認できたことだけでなく、現地調査では確認できなかったことや、追加の確認が必要と考えられる点についても分けて整理することが重要です。
調査会社が、差し押さえを行うかどうかや、どの法的手続きを選ぶかを決めるわけではありません。現地調査で得られた情報は、依頼者と法律事務所が今後の対応を話し合うための資料として活用されます。
対象となる不動産や動産の状況、被告の生活状況などを整理しておくことで、何も分からない状態よりも、次に確認すべきことが見えやすくなります。
実際にどのような手続きを進めるかについては、調査報告の内容をもとに、依頼している弁護士と相談しながら判断していくことになります。
この事例で重要だったポイント

本件で重要だったのは、差し押さえを検討する前に、対象となる不動産や生活状況について現地の情報を整理したことです。
過去に得た情報だけでは、現在の状況が分からない場合があります。不動産の使用状況や生活の様子が変わっていれば、その後の対応を考えるうえでも注意が必要です。
また、現地で確認できた物をすぐに本人の財産と決めつけず、確認できた事実と推測を分けることも大切です。
現地調査は差し押さえの結果を保証するものではありませんが、法律事務所と今後の対応を検討するための判断材料になります。
支払いが進まずお困りの方へ
民事訴訟で勝訴しても、相手からの支払いが進まなければ、不安や負担は残ってしまいます。
相手に支払う意思が見られず、差し押さえなどを検討するときには、まず依頼している弁護士へ現在の状況を伝え、必要な対応について相談することが大切です。
そのうえで、不動産の現況や相手の生活状況、現地で確認できる動産の手がかりなどが必要になった場合は、調査によって情報を整理できることがあります。
東京総合興信所では、法律事務所を通じた差し押さえ前の現地調査についても、ご相談内容と必要な確認事項を整理しながら対応しております。
現地調査ですべてが分かるとは限りませんが、何が確認でき、何がまだ分からないのかを明確にすることは、次の対応を考えるための大切な一歩です。
支払いが進まず、相手の現在の状況も分からないときは、一人で判断せず、まずは法律事務所と相談しながら必要な情報を整理してみてください。

東京総合興信所では、今すぐ結論を急がせるのではなく、現在の状況を丁寧に整理しながらご相談をお受けしています。
まずは落ち着いて、現在のお悩みやご不安をお聞かせください。
情報が少なくても、まだ状況がはっきりしていない段階でも大丈夫です。
周囲に配慮しながら、誰にも知られないようご相談いただけます。
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